fin
2014年 11月 28日
2014年11月28日午前11時 薬院 Bar BLISS 終焉
無事、次の方に鍵を引き渡しました。
11/21 あの日、BLISSの最終日、不思議と涙は出ませんでした。
そして昨日まで毎日店の片付けに通ってましたが、
なぜか喪失感や焦燥感は感じませんでした。
それは、次の扉をあけるワクワク感や期待感でいっぱいだから!
ということだけではありません。
それは、BLISS最後の日を迎えるまでに、
皆さんとより強い絆を感じることが出来たから!です。
だからこそこの別れを全く辛く感じなかったのです。
もちろん、この12年間休日だろうと必ず一度は来ていたこの場所に
もう来る必要がなくなるという日常が始まることを
明日からイヤでも実感するでしょう。
でも、だからといって何なのでしょう。
これで私達の全てがなくなってしまった訳ではないのです。
『お前らはちゃんとここに足跡を残したんや!』とアノ人が言ってくれました。
そうなのです。
ここで12年BLISSという店をやってきたという実績と、
そこで繋がった皆さんとの強い絆がちゃんと残ってるんです。
失ったわけじゃない。
より先の目標に向かって私達は脱皮したのです。
正直に申し上げると、
BLISSを閉めて柳川の実家に戻ることは1年前にはもう決めていました。
もともといずれは実家に戻るつもりにはしておりましたが、
昨年春父が他界し、母が一人になったことをキッカケに現実的に考えるようになったのです。
そして柳川に帰ってまたイチから商売を始めるのならば、
”いずれ”ではなく”今”始めるべきだ!という結論に達したのです。
だから今年に入ってからすぐ、柳川の不動産屋をまわり、
次に私達がやりたいと思う店にふさわしい物件を探し始めました。
それと同時にBLISSをこのまま引き継いでやってくれる人を探し始めました。
後輩や知り合いに相談し、出来ることならこのまま、
店の作りもお客様も営業スタイルもそのまま引き継いでくれる人を。
そしてうまくいけば、薬院Bar LISSの引き継ぎと同時に、
柳川・洋食レストラン BLISSをオープンさせるつもりでした。
ランチ営業を始めたのも、レストラン営業に転向するための準備のひとつでした。
でも物事はそんなにうまくはいきませんでした。
柳川の物件情報もなかなか入って来ず、BLISSの後継者も見つからず。
そこで夏、ちょうど山笠が始まる頃に「まずは店の売却をして柳川に帰ろう」と決めました。
柳川の物件は、柳川に帰ってから自分たちで街を歩いて探そうと。
この頃から『愛すべきBLISS Family』の連載を始めたのです。
BLISSという店、BLISSを彩り、育ててくれた皆さんを紹介するために。
皆さん、次はどんな人がでてくるのか、自分はいつ出てくるのか、
楽しみに読んで下さっていたようですね。
でも中にはこの回想録のような連載に何かを感じ取っていた方もいらっしゃったようでした。
店舗売却も二転三転、紆余曲折ありましたが、なんとか話がまとまり、
いよいよ引き渡しの日にちが決定。
それと同時にBLISS Family連載もクライマックス、ブリパパで最後となり、
そこで皆様に11/21閉店をご案内申し上げた次第です。
皆様に黙っていることもつらかったし、
皆様が「今度さぁ!」と先のイベントやコンペの打ち合わせをしているのを見るのが
何よりもつらかった・・・というのが本音です。
でも閉店を告げてから1ヶ月、毎日のようにいろんなお客様にご来店いただき、
その全ての方々から閉店を惜しむ声を、
またそれと同じかそれ以上の応援激励の言葉をいただきました。
そして「11/21まで来れる日は全部来ます!」と通ってくれた方々も多数いらっしゃいました。
それが何よりも嬉しく感激したことでした。
遠方からもBLISSのためだけにわざわざ飛行機や新幹線で来て下さった方々、
どうしてもそちらに行けないからせめて・・・とお電話下さる方、
多忙なスケジュールの合間をぬって来て下さったBIGな方もいらっしゃいました。
そして最終日11/21、ギュウギュウで入りきれないほど駆けつけて下さったお客様の笑顔をみて、
これがBLISS12年間の軌跡なのだと感じずにいられませんでした。
BLISSという小さな空間に夜な夜な集まってくる”世間ずれした大人達”。
Dr.Nの言葉を借りると
『BLISSは子供の頃いつも遊んだ近所公園のようなところ。そこに行けば必ず誰かがいて、1人ぼっちでいることはなく、ひとしきり遊んで楽しい気分で家に帰れる、そんなところ』だそう。
そんな場所がここにあったということ、そこでたくさんの人が出会い、友情と絆が出来たということ、
そしてそれは永遠で、場所は変わってもずっと続いていくということ、
それこそが私達の望みであり、BLISSという店をオープンさせた理由だったということを
皆様にお伝えして、一旦、薬院の地にお別れを告げたいと思います。
みんな、本当にありがとう!!
そしてこれからもヨロシク!!
次は柳川で。
最後に、閉店までの1ヶ月、毎日皆勤くださった友の会会長Fさん 改め
『KING of BLISS』のFさんに心からの感謝を申し上げ、
11/21を終えてからいただいたラブレターを掲載させていただきます。
****************************************************
Bar BLISS (バー ブリス)
2003.2.11 - 2014.11.21
無事、次の方に鍵を引き渡しました。
11/21 あの日、BLISSの最終日、不思議と涙は出ませんでした。
そして昨日まで毎日店の片付けに通ってましたが、
なぜか喪失感や焦燥感は感じませんでした。
それは、次の扉をあけるワクワク感や期待感でいっぱいだから!
ということだけではありません。
それは、BLISS最後の日を迎えるまでに、
皆さんとより強い絆を感じることが出来たから!です。
だからこそこの別れを全く辛く感じなかったのです。
もちろん、この12年間休日だろうと必ず一度は来ていたこの場所に
もう来る必要がなくなるという日常が始まることを
明日からイヤでも実感するでしょう。
でも、だからといって何なのでしょう。
これで私達の全てがなくなってしまった訳ではないのです。
『お前らはちゃんとここに足跡を残したんや!』とアノ人が言ってくれました。
そうなのです。
ここで12年BLISSという店をやってきたという実績と、
そこで繋がった皆さんとの強い絆がちゃんと残ってるんです。
失ったわけじゃない。
より先の目標に向かって私達は脱皮したのです。
正直に申し上げると、
BLISSを閉めて柳川の実家に戻ることは1年前にはもう決めていました。
もともといずれは実家に戻るつもりにはしておりましたが、
昨年春父が他界し、母が一人になったことをキッカケに現実的に考えるようになったのです。
そして柳川に帰ってまたイチから商売を始めるのならば、
”いずれ”ではなく”今”始めるべきだ!という結論に達したのです。
だから今年に入ってからすぐ、柳川の不動産屋をまわり、
次に私達がやりたいと思う店にふさわしい物件を探し始めました。
それと同時にBLISSをこのまま引き継いでやってくれる人を探し始めました。
後輩や知り合いに相談し、出来ることならこのまま、
店の作りもお客様も営業スタイルもそのまま引き継いでくれる人を。
そしてうまくいけば、薬院Bar LISSの引き継ぎと同時に、
柳川・洋食レストラン BLISSをオープンさせるつもりでした。
ランチ営業を始めたのも、レストラン営業に転向するための準備のひとつでした。
でも物事はそんなにうまくはいきませんでした。
柳川の物件情報もなかなか入って来ず、BLISSの後継者も見つからず。
そこで夏、ちょうど山笠が始まる頃に「まずは店の売却をして柳川に帰ろう」と決めました。
柳川の物件は、柳川に帰ってから自分たちで街を歩いて探そうと。
この頃から『愛すべきBLISS Family』の連載を始めたのです。
BLISSという店、BLISSを彩り、育ててくれた皆さんを紹介するために。
皆さん、次はどんな人がでてくるのか、自分はいつ出てくるのか、
楽しみに読んで下さっていたようですね。
でも中にはこの回想録のような連載に何かを感じ取っていた方もいらっしゃったようでした。
店舗売却も二転三転、紆余曲折ありましたが、なんとか話がまとまり、
いよいよ引き渡しの日にちが決定。
それと同時にBLISS Family連載もクライマックス、ブリパパで最後となり、
そこで皆様に11/21閉店をご案内申し上げた次第です。
皆様に黙っていることもつらかったし、
皆様が「今度さぁ!」と先のイベントやコンペの打ち合わせをしているのを見るのが
何よりもつらかった・・・というのが本音です。
でも閉店を告げてから1ヶ月、毎日のようにいろんなお客様にご来店いただき、
その全ての方々から閉店を惜しむ声を、
またそれと同じかそれ以上の応援激励の言葉をいただきました。
そして「11/21まで来れる日は全部来ます!」と通ってくれた方々も多数いらっしゃいました。
それが何よりも嬉しく感激したことでした。
遠方からもBLISSのためだけにわざわざ飛行機や新幹線で来て下さった方々、
どうしてもそちらに行けないからせめて・・・とお電話下さる方、
多忙なスケジュールの合間をぬって来て下さったBIGな方もいらっしゃいました。
そして最終日11/21、ギュウギュウで入りきれないほど駆けつけて下さったお客様の笑顔をみて、
これがBLISS12年間の軌跡なのだと感じずにいられませんでした。
BLISSという小さな空間に夜な夜な集まってくる”世間ずれした大人達”。
Dr.Nの言葉を借りると
『BLISSは子供の頃いつも遊んだ近所公園のようなところ。そこに行けば必ず誰かがいて、1人ぼっちでいることはなく、ひとしきり遊んで楽しい気分で家に帰れる、そんなところ』だそう。
そんな場所がここにあったということ、そこでたくさんの人が出会い、友情と絆が出来たということ、
そしてそれは永遠で、場所は変わってもずっと続いていくということ、
それこそが私達の望みであり、BLISSという店をオープンさせた理由だったということを
皆様にお伝えして、一旦、薬院の地にお別れを告げたいと思います。
みんな、本当にありがとう!!
そしてこれからもヨロシク!!
次は柳川で。
最後に、閉店までの1ヶ月、毎日皆勤くださった友の会会長Fさん 改め
『KING of BLISS』のFさんに心からの感謝を申し上げ、
11/21を終えてからいただいたラブレターを掲載させていただきます。
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Bar BLISS (バー ブリス)
2003.2.11 - 2014.11.21
by barbliss
| 2014-11-28 23:59
| お店の風景&カウンター通信